2021-07-12

(過去記事)日向涼子さんが「エタップ・デュ・ツール」完走を報告 さっそくリカバリーライドへ

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日向涼子さんが「エタップ・デュ・ツール」完走を報告 さっそくリカバリーライドへ

フランスのアルプス山脈を舞台に7月19日に開かれた過酷な山岳サイクリング大会「エタップ・デュ・ツール」に出場し、完走を果たしたモデルでサイクリストの日向涼子さんには、一夜明けた20日、友人や関係者らから祝福とねぎらいのメッセージが多数寄せられた。「皆さんのご支援に、改めて感動しました」という日向さんは、関係者に電話やメールで完走を報告する一方、再び美しい山道をサイクリングするなど、アルプスでの滞在を楽しんだ。


エタップ・デュ・ツールについて報じた現地の新聞を手に、電話で完走を報告する日向涼子さん

4人に1人以上がリタイア
 今年のエタップ・デュ・ツールは、アルプスの山岳を舞台に、距離約140km、獲得標高4300mという過酷なコースで開催された。大会当日の気温は30℃を超える厳しい暑さの中、1万3500人が出走し、完走者は9877人。4人に1人以上がリタイアするサバイバルレースとなった。

大会翌日の20日、日向さんが合流している国際興業トラベルの「エタップ・デュ・ツール参戦ツアー」の一行は、ツール・ド・フランス第16ステージを観戦するため朝からレースの沿道へ向かった。しかし、日向さんは関係者への連絡・報告などの用があるため、ホテルに残ることになり、朝、ツアーの一行の出発をお見送りした。

国際興業トラベルの「エタップ・デュ・ツール参戦ツアー」参加者と日向涼子さん(後列左から4番目)

その後、自身がデザインを手がけ、エタップ本番に着用した「日向涼子オリジナルウェア」を製作したサイクルウェアメーカー「ウエイブワン」の中田明社長に完走を報告した。実は、中田社長は毎年エタップに参加しており、今大会も完走を果たしたが、日向さんは会場やコース上で会うことができなかったという。

そこで、近くの街に滞在している中田社長に電話し、ともに健闘を称えあった日向さん。「日本を発つ前から現地でのエイドステーションの様子や天候対策など、過去の経験者ならではのアドバイスを多くいただいていたので、お礼を述べました」という。

アルプスの山は「上れば上るほど美しい」

 関係者への連絡や返信がひと段落すると、疲労回復のために(?)リカバリーライドへ。近くに滞在するトレック・ジャパンの田村芳隆社長とともに、シャンベリー近郊の山へ向かった。


トレック・ジャパンの田村芳隆社長(右)とともに、「きょうはあの山を目指します!」と意気込む日向涼子さん

「山の山頂に十字架が見えたので、そこを目指しました。距離4kmほどの峠でしたが、前日のダメージが残っていて足が動きません。でも、アルプスの山は、上れば上るほど景色が美しく、どこまでも走っていたくなります。回復走が目的だったのに、つい走りすぎて、ますます足が棒になってしまいました…(笑) しっかりとマッサージでケアをしたいと思います!」

ライドを終えて、午後はシャンベリー市内のバーでツール・ド・フランスの生中継を観戦した。

バーのテレビでツール・ド・フランスの中継番組を観戦

「エタップでツールの実際のコースを走ったことで、プロ選手たちの人間離れしたすごさを改めて感じました。あの過酷なコースを毎日のように走るなんて、本当に信じられません。今回走ったコースで行われる第19ステージを、(日本で)テレビ中継で見るのが楽しみです!」

フランスに到着してから、毎日のようにアルプスの大自然の中でのライドを満喫した日向さん。大会翌日も慌ただしい一日を終えると、エタップ完走を支えたトレックのロードバイク「カスタム・ドマーネ6」、愛称“アンジー”を大切に輪行バッグにパッキングした。21日はシャンベリー周辺の観光を楽しんでゆっくり過ごし、22日に帰国の途に就く。


アルプスの山々を一緒に走った愛車“アンジー”をパッキングする日向涼子さん

(レポート・撮影 橋本謙司)

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