2021-07-01

(過去記事)「ツール・ド・フランスのコースを走りたい」 モデルでヒルクライマーの日向涼子インタビュー

自転車の総合ポータルサイト「Cyclist」が3月末にサイト終了、6月末に閉鎖しました。

幅広い層に人気のサイトだっただけに残念です。
私自身もお世話になりました。

特に、「エタップ・デュ・ツール」の話をつないでいただいたのは本当に感謝しています。
私のターニングポイントのひとつと言っても過言ではないでしょう。

当時はアメブロでブログを書いていましたが、
正式に記事となっているものはCyclistに掲載いただいたので、
サイト閉鎖前に一部を抜粋してこちらで再掲載し直しますね。

過去の話になりますが、よろしくお願いいたします。

「ツール・ド・フランスのコースを走りたい」
モデルでヒルクライマーの日向涼子インタビュー


愛好者が増え続けるロードバイクの世界で、いま最も輝いている女性が、モデルの日向涼子。各地のサイクリング大会でゲストライダーを務めるほか、自らヒルクライムレースに参戦し、男性顔負けの好タイムを記録する。自転車の魅力や楽しさを満喫している彼女は「今年、ツール・ド・フランスのコースを走りたい」と語った。


ヒルクライムでいきなり入賞!

本業はCMや雑誌で活躍するモデル。日向は健康のためにヨガを始め、インストラクターの資格まで取ったが、5年前にスポーツサイクルに出会って一気にのめり込んだ。「ヨガは自分を内観できるけれど、自転車は外に向かって自分を発散できるのが魅力」という。

最初は街乗り用などに使われるクロスバイクを入手したが、ひとりで東京~小田原往復160kmを走ったりと、どんどん距離を伸ばした。やがて自転車専門誌「ファンライド」で自身の連載をスタート。ユニークなキャラクターとかわいいイラストで人気を集め、“自転車タレント”としてブレークした。

ロードバイクでは、長い坂道の上りを競う「ヒルクライムレース」で頭角を表した。きっかけは、「順位を競わない大会だと勘違いして出場したのがレースだった」と笑うが、いきなり入賞してやる気がアップ! その後、各地のレースに挑む「ヒルクライマー」、自転車愛好者の言葉で“坂バカ”と呼ばれる存在になっていった。

仏アルプスの山岳イベント「エタップ・デュ・ツール」に挑戦

なかでも、毎年6月に開かれる「Mt.富士ヒルクライム」には思い入れが深い。
富士山の中腹へ駆け上る距離25km、標高差1270mのビッグレースで、男性でも難しい1時間半切りを目標に掲げ、昨年、3度目の挑戦でついに達成。それまでの悔し涙を、輝くうれし涙に変えてみせた。「挫折を克服したからこその喜びがあった」と振り返る。

「サイクリングを通じてもっと成長したい」と志す日向が次の目標に思い描くのは、ツール・ド・フランスの舞台を走る「エタップ・デュ・ツール」だ。

毎年7月、ツール期間中にフランスで開催される世界的なサイクリング大会で、今年は7月19日、ツール第19ステージと全く同じコースで開かれる。参加に向けて日程調整するほか、フランス・アルプスの過酷な山岳をイメージし、上りも下りも強い体作りに励むという。


ツール・ド・フランス元王者のグレッグ・レモン氏(右)とも親交を深めている


自転車の魅力の“伝道師”として、アルプスを目指す。

エタップ2015は距離142km、獲得標高4000m超

エタップ・デュ・ツールは、ツール・ド・フランス期間中に同じ主催者が開く一般参加型サイクリングイベント。今年で23回目を迎える世界的な人気大会だ。例年、ツールの山岳ステージと同じ厳しいコースが用意される。


今年は第19ステージを踏襲。距離142km、獲得標高(上りの標高差の合計)は4000m超と、富士山の頂上を超える高さを上る。
サイクリング界のセレブが集まる大会としても知られ、2003年に当時F1レーサーの佐藤琢磨が、2008年には元F1レーサーの片山右京さんが参加したこともある。

Pocket

関連記事