マウンテンサイクリング in 乗鞍 2018
応援とカメラマンとサポートに徹した私の乗鞍が終わりました。
レース後に中込由香里さんと金子広美さんを見かけお声かけをしたところ、
由香里さんから「あー、走ってない~!」と。
いやはや、恐れ多い…(;´Д`)
確かに、ゴールで強豪たちの走りをみて、
「待っているのも、それはそれでつらいなあ~」と感じました。
書きたいことは山ほどありますが、まずは夫ハシケンさんのことから。
ご存知の方もおられるでしょうが、結果は自己ベスト更新はならず。
なんと、サドルが取れていました!
サドルが取れてから8kmダンシング縛りで森林限界を走り切ったのも、
3回拾って1時間1分27秒ってのも、スゴイといえばスゴイ?
ゴール直後、「ごめん」を繰り返していたけれど本人が一番悔しいはず。
調子も悪くなさそうだったし、
「うまく走れば57分を切れるかな?」というところまでいっていたので、
待っている間はなかなか来ないことにヤキモキしたけれど、
ゴール後にサドルがない自転車を見た瞬間にすべてを察し、
「おつかれさま」としか言えませんでした。
こういう時、どう声をかけたらいいんだろう…と思っていましたが、
互いに認め合う強豪の中で
彼自身がサドルが取れちゃったことを笑いに変換できた時、
「あ、気持ちの切り替えができたな」と感じました。
ライバルだけど友情も感じる。
「男の子って単純だけどキラキラまぶしくっていいな」と思います。
ハシケンさんがこんな素敵な人たちに囲まれ、
努力の積み重ねが出来ることに感謝しています。
特にトップ5までのインタビューを見ると、
チャンピオンの謙虚さと、
その強さを素直に認める2位3位の姿が、キラッキラで眩しい!
1位はシュンスケ✨
独走でした!#マウンテンサイクリングin乗鞍 pic.twitter.com/jSluHsshfW— 日向涼子 Ryoko Hinata (@ohinachama) 2018年8月26日
今年のチャンピオンは圧倒的でした。
ゴールから位ヶ原山荘の先あたり(16km付近)を走っている先頭集団が見えたのですが、
「あれ?集団が小さい…?」
多く見積もっても5人くらいしかいないような。
周囲のスタッフやメディアがざわざわし始めます。
「ハシケンさん、位ヶ原までは先頭集団に残れるといいなあ」と願っていましたが、
さすがにトップ5にいるとは思えず…。(妻バカでなくてスミマセン)
「第2集団にいるといいなあ」という希望(この時にはサドル取れてました)と同時に、
「先頭集団は誰だろう?」と予想をしました。
山の神 森本さん
富士ヒルチャンピオン 田中くん
ストイックな兼松さん
昨年のダークホース シュンスケくん
このあたりは堅くて、あとは展開次第?
下馬評では田中くんが有力な気がするけれど、
乗鞍は経験値も必要そうだし、
「世代交代なんていう周囲の意見は吹き飛ばして欲しい」というのが正直なところ。
レース前夜、
森本さんご夫妻と同じテーブルで食事をしたのも大きいかな。
私は森本さんの穏やかで優しいところは、
「奢ることがない人格者だなあ」と大ファンですが、
奥様もカラッとした気持ちの良い方で、森本さん以上に大好き♡
「森本さんの強さは奥さんのサポート力もあるのだろうな」と、
本当にお似合いのふたりなのです。
嫁初心者の私はというと、
自分のレース前よりも緊張して、
数日前からずっとおなかが痛いという小物だったり…。
来年にはどっしり構えられるようになりたい。
話をレースに戻します。
先頭集団が予想より少ないと知ってしばらくすると、
ペンションのりくらの神田さんが、
「トップはゼッケン3だって!」と教えてくださいました。
森本さんは1番のはず。
田中くん?兼松さん?シュンスケ?
でも、まだ姿が見えない位置での情報だから、
「きっと3~4人で戦っているに違いない」と思っていると、
パトカーの姿が。
このあとに来るのが何人なのか…?
「あ、きたっ!」
え?ひとり??
長野放送さんの、
「1位はナカムラシュンスケ!」という声に、
えええええええええええええええええええ~~!?!?!?
みんながどよめきました。
しばらくして、森本さんと田中くんがきて、
じわじわっと森本さんが田中くんを引き離してゴール。
多くの人がこのふたりの1位争いを予想していたようで、
あっけにとられたような空気が流れていました。
でも、インタビューを見ると、
戦った者同士だからこそわかる世界があるんだなあと思います。
ちなみに、田中くんの「のぼらなあかん」というセリフの元ネタは、
富士ヒル選抜クラスのインタビューを見ると意味が分かります(笑)
あー、めちゃ面白い人たち!
ハシケンさんがこの人達の世界にいることを望む限り、
私はサポートできたらいいな、と改めて思うのです。
「来年はハシケンさんが第一集団に残れるくらいの力をつけられるようにサポートする」が、
私の目標のひとつに加わりました。