2019-02-22

ワクワクのチカラ


昨日は茨城県稲敷市でサイクリング座談会が開催され、

主に地元の方々に向け、
“サイクリングを活かしたまちづくり”について話をさせていただきました。


まずは茨城県でサイクリング事業を牽引している中村さんから
稲敷市のポテンシャルや他県での成功事例を紹介してくださり、
「サイクリングで地元を盛り上げろって言われても…」という様子だった人たちが
興味深く話を聞き始めました。


続いて私は『サイクリストの思考と嗜好』をテーマに、
まずはサイクリストの種類や生態について紹介。

続いて、

少し前に茨城県稲敷市を走った時の感想と魅力について話をすると、
皆さんの瞳がキラキラと輝いていきました。

私は仕事でいろんなところへ行き
地元の方と話をさせていただく機会がありますが、
過疎化や少子高齢化に悩まされているところは特に、
「自分の地域は魅力がない」と思われているように感じることがあります。

でも、外から来た人間にとってはそんなことはなく、
むしろ魅力たっぷりだったりします。

もちろん、現状のまま・待っているだけ…では何も変化は起きません。

化学変化を起こすには、
自分たちの強みを自覚して、もう少し研磨してあげましょう。
知ってもらう努力もしましょう。

そして何より、
「おらがまちは素晴らしい!」と自分たちの地域に誇りを持つことが大切だと考えていて、
そのために稲敷市には何が必要なのかを考えていただくよう話をさせていただいたつもりです。

私のあとは、

筑波大学で地域資源を活かす環境デザインを研究されている渡准教授が
“賑わいづくりのヒント”を世界各地と茨城県の事例を紹介してくださいました。

「これは海外かしら?」と思えるような画像が茨城県内で実験的にやった取り組みだったりして、
「こんな手軽にまちづくりが出来るんだ!」と、私自身もすごく勉強になりました。

渡先生とは他の会議でご一緒させていただいていて何回か面識はあるのですが、
昨日は生徒さんも来られているからか、すごくフランクで明るくて、
「え!?こんな人なの??」

「お堅い方だなあ」と思っていたのがすべてぶち壊されました(笑)

先生のお話しで共感と確信をしたのは、
「まずは、お金をかけないまちづくり」を目指すという点。

行政から「これをやりなさい」と言われて、
民間が「はい、やります」とついていく時代ではないと思います。

そして今は、お金をかけたから成功するというものでもありません。

まずは、自分たちが出来ることは何か。

お金の代わりに頭をめいっぱい使って、
「こんなの楽しそうじゃない?」「それなら出来そう」「やってみよう!」と、
ワクワクしながらまわりの人たちといっぱい話をして、
まずは一歩踏み出してやっていただけたらいいな。

例え手ごたえが感じられなかったとしても、
みんなでワクワクした時間を共有できたら、それは有益であり、成功だと思います。

最後はトークセッション。

地元代表として、私も立ち寄った東郷菓子舗の東郷代表

サイクルサポートステーションに名乗りをあげた井川建築設計事務所の井川代表や、

茨城県内のほとんど自転車で走ったという
筑波大学大学院生の徳武雅也さんの話を聞かせていただきました。

座談会は大盛況でかなり時間を押してしまいましたが、
終わってからも、
「ウチはこんな商売をしているのですが、サイクリストの役に立ちますか?」と、
本当に多くの方からご相談をいただきました。

みんなワクワクしてくれたのかな?

サイクリスト代表として、
ワクワクのお手伝いが出来ていたら嬉しいし、
その心が熱いうちに踏み出して欲しいです。

Pocket

関連記事