11月7・8日の1泊2日で、
『つくば霞ヶ浦りんりんロード ファムトリップ』に参加しました。
目玉のひとつは、
千葉県の房総エリアを走るサイクリスト専用列車「B.B.BASE」が茨城県に上陸。
これまで「佐原コース」となっていたものが、10月から「佐原・鹿島コース」となり、潮来駅と鹿島神宮駅まで行くことになったのです。
茨城は、日本を代表し世界に誇るサイクリングルート、“ナショナルサイクルルート”に選ばれた「つくば霞ヶ浦りんりんロード」があり、サイクリストの間で人気ですね。
私も数えきれないほど訪れていますが、これまで輪行やレンタサイクルを利用して土浦からスタートしていました。
でも、B.B.BASEを使えば輪行袋に入れることなく、愛車をそのまま電車に乗せることができます。
両国まで自走で行けない方、手ぶらで気軽に行きたい方は、両国駅にある「B.B.BASE バイシクルステーション」でスポーツバイクを借りるという手もありますよ。
クロスバイクは2日間で4500円、ロードバイクでも6000円と、かなり良心的な価格設定です。
7時に受付を済ませ、出発の8時12分まで時間があったので両国駅前にあるベックスコーヒーへ。
すると、店の前にロードバイクに乗った男性が登場しました。
サイクリストがいると、つい見てしまう私。
彼を目で追い続けると、店の横にバイクラックがあるではないですか。
手入れされた愛車をラックにかけ、颯爽と店内に入っていきました。
店の壁にはロードバイクが飾られていたり、自転車関連の本や自転車のシルエットが描かれたデスクもあり、ここが「サイクルカフェ」ということに気が付きました。
両国駅にサイクルカフェがオープンしていました☕️#ベックスコーヒー#bbbase pic.twitter.com/xWlDFq2URC
— 日向涼子 Ryoko Hinata (@ohinachama) November 6, 2020
B.B.BASEのチケットを見せるとドリンクのサイズアップが無料とのことで、乗車前にコーヒーを買って車内でゆっくり飲むのもいいですね。
復路もチケットは回収されないのでサイクリング帰りの一杯にも使えますよ。
出発時刻が近くなり、B.B.BASE専用の通路を通って車内に乗り込もうとすると……
B.B.BASEの顔出しパネルが。
このパネル、なんと裏側は車掌気分が味わえる作り。
芸が細かい!
車内に乗り込む前からアガります。
B.B.BASEの醍醐味🚃🚲
今日は(も?)茨城に向かいます。#BBBASE#サイクルトレイン pic.twitter.com/kfGEoTgNUB— 日向涼子 Ryoko Hinata (@ohinachama) November 6, 2020
でも、サイクリストとして一番アガる瞬間は、愛車を押してそのまま車内に乗り込み、特注のバイクラックにセットする時。
B.B.BASEに乗るのは3度目ですが、やっぱり今回も胸がキュンキュン!
両国を出発し、座席を挟んで愛車と背中合わせになっている幸せを感じていると、車窓には冬の景色が流れます。
……あれ?
あることに気づきました。
それは、「車内が暖かい」ということ。
何を言ってるんだ、って思いますか?
B.B.BASEの車両は京浜東北線ののちに南武線となった通勤電車を改造したもので、もともと混雑した状況を想定しての作り。
広々とした空間を楽しむラグジュアリーな列車としては暖房の効きが弱かったのです。
初めてB.B.BASEを利用したのは運行開始したばかりの2018年2月初旬で貸し出しのブランケットが手放せなかったのですが、今回は上着を脱いでもいいくらい。
しっかりと車内の暖房が効いているのがわかります。
用心して携帯カイロを10個も持参したのに、これは嬉しい誤算でした。
聞けば暖房を入れ替えたとのこと。
開始直後のB.B.BASEに乗ったことがある方に、「安心してください、暖かいですよ!」と教えてあげたい。
そして、もうひとつ朗報が。
これまで千葉からの乗車は輪行袋に入れる必要がありましたが、乗車駅を利用者が多い千葉駅から比較的利用者の少ない本千葉駅(内房コース、外房コース)や東千葉駅(佐原・鹿島コース、銚子コース)を停車駅にすることで、両国駅同様にホームでも愛車をばらす必要なくなりました。
JR千葉支社は4月から、両国駅と房総を結ぶサイクリスト向け専用列車「B.B.BASE(ビー・ビー・ベース)」の運行について、千葉・津田沼両駅からも乗車可能にするほか、降車駅も増やすなど大幅に見直す。https://t.co/KnoMbUIJnF #linenews @news_line_meさんから
— 日向涼子 Ryoko Hinata (@ohinachama) February 28, 2018
※リクエストに応えて2018年4月~千葉駅からの乗車ができるようになりましたが、上記ツイート時の2018年は輪行袋に入れなくてはなりませんでした。
せっかくB.B.BASEを利用するなら、輪行袋に入れることなく愛車と乗り込みたいですもんね。
それに、スポーツバイクに乗る人にとって一駅二駅はすぐそこ。
輪行袋に入れる手間がなくなるなら走ることを選ぶ人がほとんどではないでしょうか。
2018年1月にデビューしたB.B.BASEが、利用者の声を聞きながら進化し続けていることを感じさせる旅がはじまりました。
※掲載中の内容は、2020年11月現在の情報です。
|