1年ぶりにハルヒルのコースを走って分かったことは、
FTPがかなり落ちているということ。
FTP値とは、簡単に言うと1時間持続できる最大パワーのこと。
私は2年ほど前からパワーメーターを使ってトレーニングをしています。
特にレース本番は気分が高揚して、
「余裕をもって走っている」つもりが「踏みすぎている」ことが多いので、
レース前半では数字を確認しながら抑え気味で走るようにしています。
とはいえ、最後まで数字で管理しているわけではなく、
本番は自分が思っている以上の力が出ることがほとんどなので、
後半は気合根性で踏みまくってますけどね。
仕掛けが早いと自爆しますが(笑)
そういった意味でも、自分を知るって大切。
試走1本目では昨年のパワーよりやや低めで走ったのに、
後半はタレまくりでした。
悲しいかな、
微減ではなく、大幅に減退していたわけです。
まあ、そこでクヨクヨしても仕方がない。
というか、開き直りました。
「踏めるところだけ踏んで、あとはパワーを落として最後に力を残そう」と。
足パンパンですが、ハルヒル試走2本目です。
ハルヒルは、
・初心者コース
・榛名神社コース
・榛名湖コース
上記3つに分かれているのですが、
ゴールまでの距離が異なるだけで走るところは同じです。
コースは→こちら
うまく走れた時を思い返すと、
①初心者コースまでは余裕をもって走っていた。(心臓余裕)
②榛名神社コースまでの緩やかなアップダウンでも踏めていた。(心臓つらみ)
③激坂を過ぎてゴールまで踏みまくっていた。(もう、なにがなんだか!)
こんな感じです。
うまく走れなかった時は、
①初心者コースの時点で息が…(苦しい!)
②榛名神社コースまでの緩やかな下りで足を休めちゃう(吐きそう~)
③神社を過ぎた激坂で足をつきたくなる(もう、やめたい…)
こんな感じでした。
パワーメーターをお持ちでない方は、
心拍数や心臓の感覚、呼吸を目安にしていただけるとよろしいかと。
ハルヒルのコースは
足がパンパンになってきた頃に登場する激坂の印象が強いですが、
私は前半をいかにうまく走るかがタイム短縮の鍵だと考えています。
現在、主に使用しているバイクはピナレロとトレックで、
ヒルクライムレースではTREK Domane SLR 6を使うことが多いです。
トレックでヒルクライムというとエモンダのイメージですが、
私はさほどパワーがあるわけではないので、走り心地を重視。
最後まで足を残して走れるドマーネを選びました。
ただ、そこはヒルクライムレース用にするため、
上りで踏みやすいポジションに変更。
サドルを少し前に出して、その分、サドル高を上げています。
(アップライト気味にすることで上から踏みやすい)
このポジションはひたすら上り続けるコースには向いていますが、
ハルヒルのコースは緩急が激しく、
前半はフロントをアウターにして走る場面も多いです。
その時、少しパワーを出しにくいんですね。
ただ、上りの時はパワーを出しやすいので、
FTP値が落ちている今の私にはいいかも…と思ったり。
今後、ポジションを変えるかどうかは悩みどころですが、
とりあえずはそのままのポジションで走りました。
1本目はパワー抑えてるつもりが踏みすぎていた(予想よりFTP落ちてたからね)ので、
2本目は8割強のパワーで初心者コースまで。
呼吸は有酸素域の上限くらいでしょうか。
初心者コースから榛名神社までの上りはFTP値で走りますが、
勾配が緩やかな箇所と下りがちょこっとあって、ここは少しだけパワーを緩めました。
ただ、この行為は
「レースでは絶対やっちゃいけない」と言われて育ってきました。
勾配がキツイところは頑張ってもさほど差がつかないけれど、
勾配がゆるいところは頑張れば差をつけられるからです。
「レース当日はやりません。ただ、今は足パンなんです!」と誰かに言い訳をして、
その代わり、最後までタレず、少しずつパワーを上げていくつもりで走り続けます。
神社を越えると直登の精神的にダメージを喰らう坂が登場しますが、
その時点で、「まだ踏める!」と気持ちは負けていませんでした。
榛名神社コースの時点で、1本目よりややタイムは遅かったけれど、
1本目の時は神社の手前で「足つきたい…」って思っていました(笑)から、
2本目の私は、1本目の私に勝てる気がしました。
その時、目の前にヒルクライム女子が登場しました。
ヒルクライムやっている女性がいると嬉しい気持ちになるのは、
世の坂バカ男性と同じです。
どうやら、神社過ぎたあたりで小休憩していたみたい。
「こっちは足パンだけど、この子は休んだことで足があるかもしれない」
追い越せそうな気もしましたが、
追い越した途端に追い抜かれたら恥ずかしいなあ…というのも、
世の坂バカ男性と同じです。
少し様子を見て、えいやっ!
「こんにちは~!」と声をかけて、追い抜きます。
チラッとしか見えなかったけど、なんか可愛かった気がする!
よ~し、頑張るぞ~!(`・ω・´)
追い抜いたからにはタレられません。
その瞬間、すごい勢いで抜かれました!
仕事の電話をしていて遅れてスタートしたハシケンさんに。
激坂とは思えないスピードで…(;´Д`)
ちょっとヘコみつつ、
私は私なりに激坂をパスして、徐々にパワーを上げていきます。
足パンとはいえ、
10分くらいならFTPより上で走れるくらいの感覚がありました。
ハア ハア! ハア!! ハア!!!
聞こえるのは自分の呼吸だけ。
「吐かなきゃ…」
呼吸が上がっていることに気づいたら、とにかく吐くことを意識。
ハア~(まだか~)
ハアァ~(まだか~!)
ハアァァァア~…(まだぁ~!?)
ゴールが遠い。
気が遠くなってきた頃、お迎えに来たハシケンさんが再登場。
「最後まで頑張れ!」
最後の最後、イン側が急勾配の坂が登場。
レースはクローズしているのでアウト側を走れますが、
試走はそうもいかないので、イン側を踏むしかありません。
でも、1本目はヨレヨレだったのが、2本目は踏めた!
タイムも悪くない。
ちょっとパワーが落ちてきたのを、なんとかキープ。
タイムをみたら、1本目から45秒の短縮でした。
足パンの割には、よかった。
ハシケンさんは1分以上短縮したらしくて、
ふたりで、「この調子でやれば間に合うね~」と。
ここ数年はタイムに対して神経質になっていたけれど、
結婚してからは、良い意味で開き直れるようになった気がします。
ご褒美は笹だんご🗻🚲🍡#新潟銘菓#実家から送られてきた#20個入り pic.twitter.com/V7eKdYpcQW
— 日向涼子 Ryoko Hinata (@ohinachama) 2018年4月26日
山頂で実家から届いた笹団子を食べて、
帰りは「特急ハシケン号」に乗車🚴♂️🚴♀️#速いけど辛い pic.twitter.com/VuHIQUgm83
— 日向涼子 Ryoko Hinata (@ohinachama) 2018年4月26日
足パンだけど頑張って走って、予定通りの電車で帰りました。
高崎は駅から自走で行ける距離なので、輪行で行くことが多いです。
高崎駅のロッカーで荷物を預けて榛名まで走りに行くことが多いですが、
スタート地点の高崎市榛名支所の隣にある施設では、
荷物預かりのほか、フロアポンプも貸していただけます。
ただ、平日の営業時間内(9~16時)になるので、
休日が暦通りの方には利用機会がありませんが…。
施設内にはハルヒル試走のタイムを書くノートがあって、
ざっくり自分のレベルが分かりますよ♪